アリウム

野に咲き、群生するアリウムの花
満開を迎えたアリウムの花

ユリ科の球根植物。ネギやニラの花に似ている事から、鑑賞用のネギの花を総称として「アリウム」と呼ばれています。独特のフォルムと雰囲気で人気を集めているお花です。現在3品種がアリウムとして生産され流通しています。

  • 放射状に白い可憐な花を咲かす「アリウム・コワニー」
  • 細い茎がくねくね曲がっている「アリウム・丹頂(タンチョウ)」
  • 放射状に無数の小さな花を咲かす「アリウム・ギガンチウム」

アリウム コワニー

アリウム コワニーの写真

ニラの花の写真

放射状に白い可憐な花を咲かす「コワニー」。地中海沿岸原産、オランダで品種改良されたお花です。「コワニー」の花は野菜として食している「ニラ(キジカクシ目 ヒガンバナ科 ネギ属)」の花に似ています。上の写真が「アリウム・コワニー」、下の写真が「畑のニラの花」です。

アリウム・丹頂

アリウム・丹頂の写真
丹頂鶴の参考写真

ヨーロッパ内陸部原産。和名の「丹頂」は、丹頂鶴の様に頭が赤いことから命名されています。数百以上の花から構成されており卵形の可愛らしいフォルムと、曲がっている茎が特徴です。

アリウム・ギガンチウム

アリウム・ギガンチウムの写真

中央アジア原産。藤色の花が特徴的な種。品種改良は進んでおらず原種のお花。約4000の小さな花で構成されており、直径13cm位ある大きな球状のお花です。

葱・玉葱の花

玉葱の花の写真

アリウムの和名「花葱(ハナネギ)」、英名の「Giant onion」は食している葱(ネギ)や玉葱(タマネギ)の花に似ている事から由来しています。色は異なりますが、アリウム・ギガンチウムの花のフォルムは「葱(ネギ)と玉葱(タマネギ)の花」は似ています。

玉葱は可憐な白い花を咲かせます。「葱(ネギ)と玉葱(タマネギ)」は「キジカクシ目 ヒガンバナ科 ネギ属」に分類されています。

注意点

水揚げは良いお花ですが、茎を切るとネギの匂いがします。
花瓶に活けた際は茎が腐りやすいので、水をこまめに変えて下さい。
花茎が細く折れやすいので活ける際は注意して下さい。

日本の産地

コワニー:千葉県、徳島県、愛媛県
丹頂:新潟県、静岡県、熊本県
ギガンチウム:岩手県、長野県、大阪府

属性
ユリ目 ユリ科 アリウム属
原産地・自生地
ヨーロッパ、アジア、北アフリカ、北アメリカ
学名
Allium(ニンニクの香りがする花)
コワニー:Allium Cowanii
丹頂:Allium aphaerocephalum
ギガンチウム:Allium giganteum
英名
Allium, Giant Onion
和名
花葱(ハナネギ)
開花期
4月〜6月、10月〜11月
出回り時期
コワニー:11月〜5月(最盛期は1月〜3月)
丹頂:2月〜7月(最盛期は4月〜6月)
ギタンチウム:3月〜7月(最盛期は5月・6月)
花言葉
無限の悲しみ、正しい主張、くじけない心、夫婦円満
水揚げ
水切り
ドライフラワー
△(ギガンチウムはドライフラワーとして楽しめます。)
切り花の日持ちの目安
コワニー:約1週間。
丹頂:約2週間。
ギガンチウム:約2週間。
栄養剤
○(効果があるので使用をお勧めします。)
備考
切り花鮮度保持材は、花が大きく咲き、切り口の腐りを防ぐので使用して下さい。
  • ※日持ちの目安はあくまでも目安の基準としてご利用下さい。
  • ※開花期・出回り時期は気候や状況次第で変化しますのでご注意ください。
  • ※ドライフラワーは時間とともに色褪せていきますのでご注意ください。
花図鑑

花図鑑

一般的なお花屋さんに並ぶお花を中心に図鑑形式で、花の名前や特徴を紹介しています。

切り花を生ける際のポイントやドライフラワーとして楽しめるかどうかも紹介しています。