ユーカリ

青空に向かって生い茂るユーカリ

銀灰色の葉

オーストラリア原産の常緑性の高木。オーストラリアの80%の森林はユーカリが自生していると言われています。葉の色はいわゆる緑ではなく銀灰色とも呼ばれるほど、シルバーがかった綺麗なグリーンの色をしています。コアラが食しているイメージがありますが、切り花で出回っている品種は、残念ながらコアラは食べません。ユーカリの品種は500種を越えると言われており、コアラは「プンクタータ」という品種他、約40種のユーカリを食しています。

ハーブとしても利用されています

ユーカリは切り花だけでなく、様々な効能を持ったハーブとしても利用されています。オーストラリアの先住民「アボリジニ」も古くからユーカリの葉を傷薬として用いてきました。葉や枝から得られる精油の使い道が豊富で様々なものに利用されています。

ユーカリの花

赤と黄色のユーカリの花の写真

白いユーカリの花の写真

ユーカリは品種によって開花期がことなります。グニユーカリは「9月〜10月」。ポポラスの開花期は「4月〜5月」。花の姿はオーストラリアの花らしくどこか熱帯の雰囲気を感じさせます。

オーストラリアでの山火事はユーカリも原因

オーストラリアの乾燥地域では気温の上昇や、乾燥した空気、落雷により自然と山火事が起こります。その発火を促しているのがユーカリが含有している油分。オイルを含んでいるため自然発火する樹木です。

ユーカリの毒性がコアラを守っています

ユーカリの葉を食べるコアラの写真

コアラはユーカリを主食としていますが、ユーカリには非常に強い毒を含有しています。コアラが生息しているユーカリの森には他の動物達は毒性やユーカリの香りを嫌って近づきません。コアラは天敵が少ない理由はユーカリの毒性が原因となっています。

注意点

水は下がりにくい葉ですが、下がったら湯揚げして下さい。
基本的には良い香りがしますが、芳香が強いので苦手な方もいるので活ける際は注意して下さい。

日本の産地

茨城県、静岡県、愛媛県

海外の産地

イタリア、オーストラリア

属性
フトモモ目 フトモモ科 ユーカリ属
原産地・自生地
オーストラリア
学名
Eucalyptus(大地を緑で覆う)
英名
Eucalyptus
和名
和名のユーカリは、英名「Eucalyptus(ユーカリプタス)」を略したことが由来です。
開花期
品種によって異なります
出回り時期
周年(9月〜4月が流通量が増加します。)
花言葉
新生・慰め・思い出・再生
水揚げ
水切り
品種
グニーユーカリ
銀丸葉ユーカリ
銀世界
ポポラス(小さな実と葉がとても可愛らしい雰囲気を醸し出します。)
パルビフォリア:葉がグリーンが濃く、グレイッシュな印象がなくナチュラルな雰囲気です。
ドライフラワー
○(ドライフラワーとして長く楽しめます。)
切り花の日持ちの目安
約2週間(葉の萎れ)
栄養剤
△(特に必要ありません。)
備考
切り花鮮度保持材は、特に効果がないので使用する必要はございません。
  • ※日持ちの目安はあくまでも目安の基準としてご利用下さい。
  • ※開花期・出回り時期は気候や状況次第で変化しますのでご注意ください。
  • ※ドライフラワーは時間とともに色褪せていきますのでご注意ください。
花図鑑

花図鑑

一般的なお花屋さんに並ぶお花を中心に図鑑形式で、花の名前や特徴を紹介しています。

切り花を生ける際のポイントやドライフラワーとして楽しめるかどうかも紹介しています。