庭木や街路樹などでよく見ることのできる落葉高木。花弁に見えるものは総苞片（そうほうへん）で、花はその中心に球状に集まる部分となります。桜が終わった晩春に開花する花水木は、引き続き私たちに春を楽しませてくれます。晩春の4月末〜5月上旬頃にお花屋さんに並ぶ事が多いお花です。

アメリカから贈呈された花木

北アメリカの代表的な花木で、バージニア州やノースカロライナ州の州花になる程、アメリカ人に愛されている代表的な木の一つです。日本では自生しておらず、明治終わり頃、当時のタフト大統領夫人の希望により、首都ワシントンへ、桜（ソメイヨシノ）を「尾崎行雄 東京市長」が贈った返礼に、大正４年に日本へ贈られて初めて日本へやってきました。「アメリカヤマボウシ」という別名も持っています。

友好の木

2012年〜2015年には日本から米国へ3000本の桜を贈呈して100周年の記念として、その返礼として贈られる3000本のハナミズキを東京の代々木公園や東日本大震災の被災地等に植樹されています。桜が咲き、その後、花水木が咲く様は日米間の交流・友好を象徴しているともいえる、歴史的にも重要な樹木となっています。

ハナミズキ（花水木）の葉

葉は楕円形で秋には紅葉します。

ピンクのハナミズキ（花水木）