葉ものとして人気の樹木

日本に自生する、バラ科の落葉低木「木苺（キイチゴ）」。主にお花屋さんに並ぶのは、「梶苺（カジイチゴ）」という品種で、葉をつけた状態の枝ものとして販売されています。店頭では「木苺（キイチゴ）」「木苺の葉（キイチゴノハ）」として名前をつけられて並びます。周年生産され流通しているので、芽吹いたばかりのものは2月頃から出回り始め、初夏から夏にかけては葉が大きくなり、晩夏から秋にかけては紅葉した状態でお花屋さんで販売されます。

花自体は短命です

写真では白い花を咲かせていますが、花のついた状態のものは3月〜4月頃に流通します。花自体は短命です。苺の花に似ていますが、木苺の花の方がどこか大人っぽさを醸し出しています。

梶苺（カジイチゴ）

関東地方より西の太平洋側、四国、九州に分布しています。海岸近くの山地に生え、高さは２～３メートル。枝に棘が無いのが特徴で、庭木としても用いられます。4月〜5月頃に白い花を咲かせ、5月には甘酸っぱい実をつけ、食用としても用いられています。

小さい葉の「ベビーハンズ」

葉が小さく、茎の太さも太すぎず花束やアレンジメントに使用しやすい「木苺 ベビーハンズ」という品種も生産されています。