日本・韓国に自生している落葉中高木の「桜(サクラ)」。子供の頃から馴染み深い、知らない人がいないお花です。秋に落葉し、冬を越えると、春に一気に花を咲かせ、花が終わると一気に葉を茂らせます。江戸時代頃より品種改良が進み、様々な品種がつくられました。普通のお花との大きな違いは、桜(サクラ)は下を向いて花を咲かせますので、見上げると花と向き合える、人を見ているように珍しい花の咲き方です。
「啓翁桜(ケイオウザクラ)」、「彼岸桜(ヒガンサクラ)」、「東海桜(トウカイザクラ)」 の3品種が流通している全体の80%を締めています。
啓翁桜(ケイオウザクラ)
色は「桃色」。山形県を中心に生産され、流通しています。お花屋さんでもよく目にする桜の一種です。
彼岸桜(ヒガンサクラ)
彼岸桜(ヒガンサクラ)は、啓翁桜(ケイオウザクラ)より一回り大きい花を咲かせます。
東海桜(トウカイザクラ)
東海桜(トウカイザクラ)は色は「桃色」。
その他の桜
大島桜(オオシマザクラ)
伊豆大島など伊豆諸島に多く自生する大島桜。白又は微紅色の一重の花を咲かせて楽しませてくれます。栽培品種の親の桜で、この大島桜のおかげで多くの品種が改良されています。葉は塩漬けにして桜餅を包む食材として使用されています。上の写真は切り花で出回っている、大島桜の蕾です。
注意点
花が終わった後も葉が出る事があるので、長く飾ってみて下さい。
日本の産地
山形県、福島県、奈良県、埼玉県、沖縄県
- 属性
- バラ目 バラ科 スモモ属・サクラ属
- 原産地・自生地
- 日本、韓国、北半球の温帯地域
- 学名
- Prunus(スモモ)、Cerasus(サクランボ)
- 英名
- Cherry blossoms
- 和名
- 桜(サクラ)
- 開花期
- 2月〜5月
- 出回り時期
- 12月〜4月(最盛期は3月)
- 花言葉
- 純潔、優れた美人、優美、ごまかし、豊かな教養、しとやか、高尚、淡白、美麗
- 水揚げ
- 水切り(切り口に割れ込みを入れて下さい。水切りした後は深水につける。)、湯揚げ。
- 品種
- 啓翁桜(ケイオウザクラ):お花屋さんに良く並ぶ品種。一重の花を咲かせます。
彼岸桜(ヒガンサクラ):一重で淡紅色(タンコウショク)のやや小型の花を咲かせます。
八重彼岸桜(ヤエヒガンザクラ):彼岸桜の一種で、八重の花を咲かせます。
東海桜(トウカイザクラ):小さな枝にも沢山の花を付けるのが特徴です。桃色の一重の花を咲かせます。
熱海桜(アタミザクラ):熱海で自生するカンザクラ(寒桜)。
河津桜(カワズザクラ):やや濃いめのピンク色の一重の花を咲かせます。
大島桜(オオシマザクラ):白色の一重の花を咲かせます。
陽光桜(ヨウコウザクラ):大輪で濃いピンクの一重の花を咲かせます。
- ドライフラワー
- ×(ドライフラワーとしてはお勧め致しません。)
- 切り花の日持ちの目安
- 約1週間。花が散ります。
- 栄養剤
- ◎(効果が大きいので必ず使用して下さい。)
- 備考
- 切り花鮮度保持材は、花が良く咲くので必ず使用して下さい。
- 他のバラ科のお花を調べる
- ※日持ちの目安はあくまでも目安の基準としてご利用下さい。
- ※開花期・出回り時期は気候や状況次第で変化しますのでご注意ください。
- ※ドライフラワーは時間とともに色褪せていきますのでご注意ください。